蜂の子って どんな味?

蜂の子は本来淡白な味わいといわれますが、幼虫か蛹か、かえりたての若蜂か、また、調理の仕方によって見た目も味も大きく変わります。今回は、調理方法ごとの蜂の子の味についてご説明します。

佃煮・甘露煮

佃煮や甘露煮は、砂糖や醤油、みりんなどを加え、しっかり煮込みます。そのため、市販の商品は、見た目は白い部分もありますが、調味料の色です。香りも味も魚などの佃煮や甘露煮とほとんど変りません。煮込まれていますので、はじけるような食感はなく普通においしく食べられます。少し大きめの蛹だけは多少殻を噛むような食感はありますが、味に変わりはありません。

炊き込みご飯

炊き込みご飯の場合は、調味料を加えて炊き上げますが、蜂の子の形がしっかり残っているため、初心者には一口目が難しいものです。蜂の子のクセ・苦みは内臓からくるものです。慣れた方は、そのままの方がおいしく感じるかもしれませんが、初心者向けには取り除いた方が独特のにおいもなく、さっぱりとした味に仕上がり、蜂の子に対する抵抗感も薄くなります。

炒り蜂の子

炒り蜂の子の場合は、そのまま調理すると、蜂の子のクセや苦みがアクセントになり、何も加えなくてもおいしく食べられます。初心者向けには、クセや苦みのもとになる内臓を取り出してから調理するとさっぱりした味わいになります。好みで塩や醤油を加えるといいでしょう。

素揚げ

素揚げにはかえったばかりの若蜂のほうが香ばしさが増します。慣れた方は内臓を取り出さずに揚げたほうが独特も旨味があっておつまみに良いといわれます。しかし、初心者向けには内臓を取り出したほうが独特のにおいもなくなりますので食べやすくなります。サクサクとした食感で、ナッツのような風味になりますが、塩や胡椒などを少々振りかけてもいいでしょう。

料理は目で見て鼻で香り舌で味わうといいます。蜂の子はきちんとした処理をするとクセのない淡白な味わいの食材です。好き嫌いが大きく分かれる食材ですが、栄養豊富で健康増進に優れています。好みに合った調理法で楽しんでみてはいかがでしょうか。

【参考文献】
蜂の子ってどんな味?
http://www.rotary5030.org/topic16.html